メキシコシティでの個人間の貸し借りは自由ですが、書面にしてパガレを添え、SPEIで送金し、60万ペソを超えればSATに申告する必要があります。首都のサイバー警察は、モンタデウダスと呼ばれる悪質な融資アプリへの警告を繰り返しています。
人口2000万人を超える巨大都市圏
メキシコシティの人口は約900万人で、メキシコ州にまたがる都市圏全体では2000万人を超えます。インフォーマル経済で働く人、UNAMの学生、ローマやコンデサに住む外国人など、借り手の事情はさまざまです。
メキシコシティ独自の民法典
2016年の改革で旧連邦区は独自の民法典を持つシウダー・デ・メヒコになりました。イスタパラパやコヨアカンの隣人同士の貸し借りはムトゥオ(金銭消費貸借)にあたり、利息の定めがなければ年9%の法定利息が適用されます。
不払いのパガレと首都の民事裁判所
借り手が署名したパガレがあれば、メキシコシティ高等裁判所(Tribunal Superior de Justicia)の裁判官のもとで商事執行訴訟(juicio ejecutivo mercantil)を起こせます。期限は満期から3年で、これを過ぎると手形上の請求権は時効で消滅します。
裁判の前に代替司法センターを利用する
首都の高等裁判所は、個人間の調停を行う代替司法センター(Centro de Justicia Alternativa)を運営しています。認定調停人の前で返済計画の見直しに合意すれば、返ってこない家族間の借金をめぐる長い裁判を避けられることが多いです。
質による融資機関ナシオナル・モンテ・デ・ピエダ
1775年創設のナシオナル・モンテ・デ・ピエダは、ソカロの大聖堂の隣に歴史ある本店を構え、宝飾品や時計、電子機器を預かって融資します。個人の貸し手の条件と総費用を比べれば、強引なインフォーマルの貸し手に流されずに済みます。
モンタデウダス:2025年10月の警告
2025年10月、首都治安局のサイバー警察はモンタデウダスと呼ばれるアプリについて再び注意を呼びかけました。少額を振り込んだ後に隠れた手数料を上乗せし、連絡先の知人を脅す手口です。SNSを使った融資詐欺も参考にしてください。
偽の銀行員と偽のCONDUSEF職員
詐欺師は大手銀行の担当者や、金融利用者保護委員会CONDUSEFの職員を名乗って保証金を要求します。同委員会は融資を一切行わないと強調しており、金融詐欺ポータルで名前を悪用された機関の一覧を公開しています。
職場のタンダと同僚間の貸し借り
ポランコのオフィスでもラ・メルセー市場でも、タンダは今もよく見られます。全員が半月ごとに掛け金を出し、順番にまとまったお金を受け取る仕組みですが、法的な保護はありません。参加者と日付を書いた名簿があれば争いを減らせます。
頼られやすい外国人とデジタルノマド
首都に住む外国人はドルやユーロで給与を受け取ることが多く、知り合ったばかりの人から借金を頼まれがちです。一時居住者でも、スペイン語の契約書と送金記録があればお金を貸せます。海外在住者と個人間融資の特集もご覧ください。
首都で守るべきSATへの義務
税のルールは連邦レベルで定められています。借り手は贈与や賞金と合わせて60万ペソを超える借入を年次申告に記載し、貸し手は受け取った利息を申告します。首都のSAT事務所は、RFC(納税者番号)の相談を予約制で受け付けています。
メキシコシティでの被害届の出し先
詐欺の被害者はメキシコシティ検察庁(Fiscalía General de Justicia)に告訴状を提出でき、一部はオンラインでも受け付けています。あわせてサイバー警察にも連絡しましょう。首都に本部を置くCONDUSEFは、金融機関に対する苦情を受け付けます。
グアダラハラ、モンテレイ、ティフアナとの比較
金額や慣習、詐欺の手口は都市ごとに異なります。メキシコの個人間融資ガイドが連邦のルールをまとめ、各都市のページがグアダラハラ、モンテレイ、プエブラ、ティフアナの裁判所や支援窓口を詳しく紹介しています。
首都で個人間の貸し借りを安全に進める手順
- 公共の場所か銀行の支店で相手と直接会い、INEの身分証と首都での住所を確認します。
- ペソ建ての金額、利率、返済日、CDMXの裁判所の管轄を記したムトゥオ契約書をスペイン語で作成します。
- 空欄を残さず、日付と署名を入れたパガレを添付します。
- 用途欄にpréstamoと書いてSPEIで送金し、中央銀行(Banxico)の電子支払証明をダウンロードします。
- 返済が遅れたら、訴訟に進む前に代替司法センターでの調停を提案します。
- 60万ペソの基準を超える借入はSATに届け出て、受け取った利息は所得として申告します。
メキシコシティでの費用の目安
| 項目 | 費用の目安(MXN) | 補足 |
|---|---|---|
| 書面の定めがない場合の利息 | 地元民法典で年9% | 目安。約定利率は自由だが裁判所の統制あり |
| モンテ・デ・ピエダの質融資 | 店舗に掲示された利率とCAT | 年間総費用で比較 |
| 公証人(notario)による署名確認 | CDMXの報酬基準による | 書面の見積もりを推奨 |
| 代替司法センターでの調停 | 場合による | センターに直接問い合わせ |
| モンタデウダスのアプリ手数料 | 不透明に差し引かれるか請求される | 詐欺のサイン |
メキシコシティで用意する書類
- 選挙人証明書(INE)、パスポート、外国人は在留カード
- 双方のCURP(住民登録番号)とRFC
- 発行から3か月以内の住所証明
- 収入を示す給与明細または銀行取引明細
- 署名済みのムトゥオ契約書とパガレ
- すべての貸付と返済のSPEI送金証明
メキシコシティで確認された融資詐欺
- 信用調査なし(sin buró)で10分融資をうたう広告のアプリを入れ、連絡先へのアクセスまで許してしまうこと。
- 偽の銀行員や偽のCONDUSEF職員に保証金を払うこと。公的機関が融資を販売することはありません。
- 職場で交わした口約束だけを信じ、タンダ仲間の同僚に書面なしで現金を貸すこと。
- お金を振り込む前に、コンビニ入金や暗号資産での支払いを求める貸し手を受け入れること。
- 不払いのパガレを満期から3年以上放置し、手形上の請求権を失ってしまうこと。
メキシコシティの住民から寄せられる質問
モンテ・デ・ピエダは個人の貸し手より安全ですか?
歴史が長く身元のはっきりした民間の福祉機関で、条件を掲示しCAT(年間総費用)を公表しています。個人のほうが好条件のこともありますが、透明性は保証されません。総費用、期間、預けた品物を失うリスクを比べてください。
メキシコシティで偽の貸し手をオンラインで告訴できますか?
首都の検察庁は一部の告訴をオンラインで受け付けており、必要に応じて検察官(Ministerio Público)の事務所で補完します。スクリーンショット、電話番号、送金の参照番号、使ったアプリ名を添えてください。
メキシコシティに住む外国人がメキシコ人の友人に貸しても大丈夫ですか?
はい、禁止する規定はありません。契約書はスペイン語で作り、パガレに署名してもらい、SPEIで送金しましょう。別の国でも納税義務がある場合は、両国での利息の申告ルールを専門家に確認してください。
友人とのトラブルをCONDUSEFが裁いてくれますか?
いいえ。同委員会が扱うのは金融機関に対する苦情だけです。個人同士の貸し借りであれば、代替司法センターでの調停か民事裁判官への訴えで解決することになり、できれば弁護士に相談するのが望ましいです。
