フランスでは友人や家族の間の貸し借りは自由ですが、証明できることが大切です。署名した借用書、追跡できる振込、5 000 €超ならformulaire 2062(貸借を申告する税務書式)での申告、明確な返済計画があれば、贈与とみなされるのを防げます。
貸付か贈与か:税務当局が見る境目
書面も返済もなければ、税務当局は親から渡されたお金を手渡しの贈与とみなし、控除枠を超える部分に課税することがあります。反対に、借用書と定期的な返済があれば、本当の貸し借りであったことを示せます。
民法1376条に沿った借用書
借用書は借り手が署名し、金額を借り手自身が数字と文字で書き入れる必要があります。日付、当事者の身元、期間、利息があればその率も記します。融資契約書のチェックリストでこれらの条項を整理しています。
1 500ユーロを超えたら書面で証明
民法1359条は、1 500 €を超える法律行為を証明するには書面が必要だと定めています。身内の間では、書面を求めにくい精神的な事情を裁判官が認めることもありますが、この例外を当てにしないほうが賢明です。
身内からの借入をformulaire 2062で申告する
借入が5 000 €を超える場合、借り手が所得申告書に添付するformulaire 2062で申告します。詳しくは個人間融資の課税のページで説明しています。
身内同士の無利子の貸し借りと利息付きの貸し借り
親子の間では無利子の貸し借りがよく見られます。利息を付けるなら書面に明記し、Banque de Franceが公表する法定上限金利を下回る必要があり、貸し手は受け取った利息を資本所得として申告します。
家族間の借用書を税務署に登録する
借用書は125 €の定額税を払って税務署の登録部門に登録できます。この任意の手続きにより日付を第三者に主張できるようになり、とくに相続や借り手の別居の際に役立ちます。
相続における家族間の貸し借り
貸し手が亡くなると、残っている金額は遺産の債権となり、公証人が相続人の間で精算します。書面がないと兄弟姉妹が受けた援助の性質をめぐって争いがちですが、署名した文書があれば分割の際のこうした対立を避けられます。
友人に貸すなら最初にルールを決める
友人同士では気まずさから返済の話を切り出しにくいものです。最初の返済日、遅れたときの対応、繰上げ返済ができるかどうかを最初に決めておきましょう。はっきりした取り決めは、お金と同じくらい友情も守ってくれます。
直接貸す代わりに保証人になる
身内が自分でお金を出すより、銀行ローンの保証人になるほうを選ぶこともあります。この保証は、借り手が返せなくなれば保証人の財産を危険にさらします。保証金と保証に関する借入のページでリスクを詳しく説明しています。
返済を求められる時効期間
個人間の貸付の返還請求は、民法2224条により原則として支払期日から5年で時効にかかります。請求を先延ばしにしすぎた身内は、裁判で権利を主張する機会を失うおそれがあります。
「いとこ」がWhatsAppで急ぎの借金を頼んできたら
詐欺師はメッセージアプリのアカウントを乗っ取り、海外で困っている身内になりすまして連絡先に送信します。振り込む前に必ずいつもの番号で本人に電話をかけ、こうした試みはPHAROSに通報しましょう。
身内の間で意見が食い違ったとき
裁判の前に、配達証明付き郵便での催告と、司法調停委員による無料の調停で合意に至ることがよくあります。金額が大きい場合は、公証人や弁護士に交渉した返済計画を文書にしてもらうこともできます。
身内でお金を貸し借りするときの手順
- 金額、使い道、期間、そして遅れたときにどうするかを率直に話し合う。
- 借り手が金額を数字と文字で書き入れた、署名入りの借用書を作る。
- 貸し手の口座から、貸付であることを摘要に記した銀行振込で送金する。
- 5 000 €を超えるなら、借り手の所得申告とあわせてformulaire 2062で申告する。
- 確定日付を得るために、125 €の定額税での証書の登録を検討する。
- 定期的な振込で返済し、完済するまで明細と受領書を保管する。
身内間の貸し借りにかかる費用と税金
| 項目 | 目安の金額 | 知っておきたい点 |
|---|---|---|
| 利息 | 0 %も可、法定上限金利は超えない | 金利は証書に明記 |
| 証書の登録 | 125 €の定額税(目安) | 任意で、確定日付が付く |
| 公正証書 | 公証人の報酬による | 執行力があり高額向き |
| 利息にかかる税金 | 資本所得の税率表を適用 | 貸し手が負担 |
| 贈与とみなされる場合 | 贈与税がかかる可能性 | 返済を証明できないと危険 |
家族や友人との貸し借りで保管する書類
- 貸し手と借り手の身分証明書
- 署名済みの借用書または金銭消費貸借契約書
- 双方の口座情報(RIB)
- 貸付金の振込通知
- 5 000 €を超える借入ならformulaire 2062
- 返済計画表と各返済を証明する口座明細
- 貸し手が署名した完済の受領書
身内同士の貸し借りでよくある失敗
- 大きな金額を書面なしに現金で渡し、貸付を証明することがほぼ不可能になること。
- 一度も返済せず、税務当局やほかの相続人にその援助を偽装贈与とみなされること。
- 新しい番号から連絡してきた「子ども」に、いつもの番号で確認の電話をせずに振り込むこと。
- 5 000 €を超える身内からの借入を、借り手のformulaire 2062で申告し忘れること。
- 近いうちに必要になるお金を貸してしまい、自分の家計と関係の両方を危うくすること。
家族や友人とのお金の貸し借りに関する疑問
親から借りたお金には必ず利息を付けなければなりませんか?
いいえ、個人間の無利子の貸し借りはまったく合法です。ただし貸付であることを証明でき、決めた計画どおりに返済する必要があります。理由もなく返済が止まると、当局はそれを家族間の贈与のルールと控除が適用される贈与とみなすことがあります。
身内からの借入のformulaire 2062は誰が記入すべきですか?
金額が5 000 €を超える場合、借り手がformulaire 2062で貸借契約を申告し、所得申告書に添付します。一方で、利息を受け取った場合の申告は貸し手が行います。個別の疑問には最寄りの税務署が答えてくれます。
貸し手が亡くなったら身内からの借金はどうなりますか?
残っている金額は遺産の一部になります。公証人がそれを分割に組み入れ、相続人でもある借り手は自分の取り分からその額を差し引かれることがあります。登録した借用書と返済の証拠があれば、相続人同士の精算がスムーズになります。
返してくれない友人から貸したお金を取り戻すには?
まずは穏やかに催促し、次に配達証明付き郵便で催告書を送ります。司法調停委員は無料で間に入ってくれます。合意できなければ、貸付の証拠がある限り、司法裁判所の支払督促で執行力のある債務名義を得られます。
