仕事のない人でも、多くは身近な人から個人間融資を受けられます。失業手当のように確認できる収入で返済し、合意を書面に残すことが前提です。失業者を狙う見知らぬ相手からの申し出は、ほぼ例外なく詐欺です。
求職者にお金を貸すことを禁じる法律はない
民法典は、個人間の貸し借りで借り手に収入の条件を一切課していません。判断はリスクを見極める貸し手に委ねられます。France Travail(フランス雇用庁)から手当を受ける求職者には収入がありますが、その期間は限られています。
失業手当と受給期間
再就職支援手当は、それまでに保険料を払った期間に応じて支給期間が決まります。返済は受給が終わる前に完了させるのが理想で、その間に仕事が見つからない場合に備えて、毎月の返済額を減らせる仕組みを入れておくとよいでしょう。
RSAやAAHを受給している人の場合
RSA(積極的連帯所得手当)と成人障害者手当は基本的な生活費のためのもので、ここから返済を差し引くと家計はすぐ苦しくなります。低所得者の個人間融資のページでは、少額で短期間の借入を勧めています。
借りる前に申請したい公的支援
France Travailは就職や職業訓練に戻るための移動支援を用意しており、一部の家族手当金庫(CAF)は無利子の名誉貸付や生活用品の貸付を行っています。市役所の地域社会福祉センター(CCAS)も一時的な支援金を出すことがあります。
再就職の計画に使えるマイクロクレジット
伴走型の個人向けマイクロクレジットは、運転免許、車、職業復帰につながる研修の費用をまかないます。提携団体が審査し、社会統合基金が保証するため、しっかりした計画があれば仕事のない人でも利用できます。
返済能力のある保証人が果たす大きな役割
会社員や年金生活の親が保証人になれば、状況は大きく変わります。貸し手にとって二人目の債務者ができるからです。民法典第2297条に従い、証書には保証人が自ら保証の上限額を数字と文字で書き込む必要があります。
無理のない金額と期間を決める
返せる見通しもなく大金を借りるより、1 000 €を10か月で返すほうが賢明です。受け取る手当から家賃、光熱費、保険、食費を差し引き、残ったお金のほんの一部だけを返済に回すという簡単な計算が役に立ちます。
借用書、振込、2062様式の申告
家族の間でも、署名した借用書、振込による送金、そして5 000 €を超える場合は所得申告に添える2062様式(フランスの借入申告書)があれば、そのお金が贈与とみなされるのを防ぎ、借り手を守ることができます。
失業者を狙う偽の貸し手
詐欺師は互助グループやLeboncoinで仕事を探している人を見つけ出します。証明書類なしで承認したと伝え、その後に証書の費用を持ち出します。費用を求める偽の公証人の手口は、中でも特に多く見られます。
偽の求人と「マネーミュール」
偽の求人と融資を組み合わせた詐欺もあります。「採用担当者」が口座情報と引き換えに前払いを持ちかけ、盗んだ資金をあなたの口座に通すのです。そうなると、マネーミュール(資金の運び屋)として資金洗浄の罪に問われるおそれがあります。
借金が重くなりすぎたとき
借金が長く収入を上回るなら、Banque de France(フランス銀行)の過剰債務委員会が、個人への借金も含めて分割や一部免除を認めることがあります。過剰債務の状況での借入のページをご覧ください。
無料の家計相談を受けられる窓口
国が認定した家計相談窓口(Points conseil budget)は、家計の立て直しや債権者との交渉を無料で手伝ってくれます。消費者団体、CCAS、司法・法律センターの法律相談も、この支援の輪を補っています。
仕事がない状態で慎重に借りる手順
- 失業手当、RSA、住宅手当、受給の終了日など、自分の収入をまず整理しましょう。
- 個人から借りる前に、公的支援、CCAS、伴走型マイクロクレジットを当たってみます。
- 信頼できる身近な人に相談し、可能なら保証人を立てることを提案します。
- 金額、期間、返済予定、猶予条項を記した借用書か契約書を作成します。
- 追跡できる銀行振込を求め、返済のたびにその記録を保管します。
- 借入が5 000 €を超えるなら、所得申告に2062様式を添付します。
仕事のない借り手向けの費用と支援の比較
| 方法 | 目安の費用 | 備考 |
|---|---|---|
| 身近な人からの借入 | 多くは0 %、そうでなければ高利基準以下の書面金利 | 書面による形式を推奨 |
| CCASやFrance Travailの支援 | 制度により返済不要または返済あり | 地域ごとの条件 |
| 伴走型の個人向けマイクロクレジット | 穏当な銀行金利(目安) | 就労に向けた計画が必要 |
| 一部のCAFによる名誉貸付 | 金庫によって無利子(目安) | 県によって異なる |
| 偽の貸し手が求める手数料 | 全額損失 | PHAROSへの通報を推奨 |
給与明細がないときにそろえる書類
- 身分証明書
- France TravailまたはCAFの支給証明書
- 最新の課税通知書または非課税通知書
- 住所証明書
- 保証人が署名した保証契約書
- 借用書または金銭消費貸借契約書
- 本人の口座情報(RIB)
仕事のない人が気をつけたい危険信号
- 「収入証明は一切不要」と言いながら、資金を出す前に事務手数料を求めてくる貸し手。
- 自分の口座に入ったお金を第三者へ送り直すことを引き受けること。資金洗浄の共犯として訴追されるおそれがあります。
- 別の借金を返すために借りること。過剰債務を解決するどころか、悪循環を加速させてしまいます。
- 身近な人と口約束だけで済ませること。返済が止まったとき、家族のもめごとの原因になります。
- 融資を早めると言う相手に、France TravailのIDや銀行の暗証番号を教えること。
無職での個人間の借金についての質問
失業中でも個人からお金を借りられますか?
はい、貸し手がリスクを受け入れるなら禁止する規定はありません。France Travailの手当は収入ですが、期間が限られています。短い返済予定、できれば保証人、そして法律の専門家に目を通してもらった書面の契約を用意しましょう。
個人への返済のためにRSAを差し押さえられますか?
RSAは原則として差し押さえができず、債務者の手元には常に差押禁止の残高が残ります。返済を受けられない貸し手は裁判所で執行名義を得る必要があり、自分で取り立てることはできません。弁護士や司法・法律センターに相談してください。
貸し手がFrance Travailの証明書を求めてもよいのですか?
収入の確認を求めること自体は正当ですが、ログインIDや銀行の暗証番号を求めてはいけません。証明書を渡すときは不要な情報を隠し、本人確認を済ませた相手にだけ送りましょう。
CAFの支援は個人からの借入の代わりになりますか?
県によっては、CAFが生活用品、住まい、移動のための貸付や支援金を出しています。こうした制度は、見知らぬ人からの借入よりたいてい安全です。近くで使える支援を知るには、金庫かCCASのソーシャルワーカーに問い合わせてください。
