車いす、改造車、バリアフリー工事のために個人間の借金を考える前に、PCHやAnahなどの公的支援をまず活用しましょう。そのうえで、足りない分だけを身元の確かな身内から書面で借りるのが望ましい進め方です。
高額になりがちな補償のための出費
浴室の改修、階段昇降機の設置、車の運転席の改造、電動車いすの購入には大きな費用がかかります。支援を受けた後に残る自己負担のために、家族が身近な人からの借金を探すことになる場合もあります。
最初の窓口はMDPH
MDPH(県の障害者センター)は、障害補償給付(PCH)の申請を審査します。この給付は、補助具、住まいや車の改造費用を賄うことができます。借りる前に申請しましょう。給付額の分だけ、借りる金額を減らせます。
住まいの改修に使えるAnahの支援
国立住宅庁Anahは、所得条件に応じて、自立度の低下に合わせた改修工事を支援しています。認定を受けた職人や同行支援者が書類作りを手伝ってくれます。個人からの借金は、補助の出ない部分だけを埋めれば十分です。
働く人のためのAgefiphの支援
障害のある労働者と認定された人は、Agefiphから移動手段や職場環境の調整のための支援を受けられます。雇用に結びついたこうした支援は、改造車の購入時に家族からの借金と組み合わせて使われることもあります。
銀行融資の利用とAERAS協定
銀行ローンでは、健康上のリスクを理由に団体信用保険を断られたり、割増料金を求められたりすることがあります。AERAS協定はこうした申込みを審査する仕組みです。それでも断られた場合、保険なしの個人間融資が代わりの手段になります。
保佐と後見:誰が契約に署名するか
保佐を受けている人は、通常、保佐人の補助を得て借り入れる必要があり、後見の場合は、ケースにより保護担当裁判官の許可を得て後見人が代わりに行います。こうした手続きを経ずに署名した契約は取り消されることがあります。
弱みにつけ込む行為から借り手を守る
刑法は、弱い立場にある人の状態を不当に利用する行為を罰しています。障害のある人に不釣り合いな条件を押しつける貸し手は訴追される可能性があります。信頼できる身内がすべての約束に目を通すべきです。
補償的な収入に合わせた契約
収入がAAH(成人障害者手当)や障害年金に頼っている場合、返済計画は少額で柔軟にしておく必要があります。低所得者向けの個人間融資のページで、家計を崩さずに月々の返済額を決める目安を紹介しています。
書類のアクセシビリティと十分な同意
視覚障害、聴覚障害、認知障害のある人も、署名する内容を理解できなければなりません。大きな文字の版、手話通訳、付き添いによる読み上げを用意しましょう。公証人は公正証書の中で、十分な説明に基づく同意を確認できます。
伴走型の個人向けマイクロクレジット
Crésus、UDAF、市町村の社会福祉センターなどの団体は、車や機器の購入のための国の保証付き個人向けマイクロクレジットを案内しています。詳しくは個人間マイクロクレジットのページをご覧ください。
手当の受給者を狙う偽の貸し手
詐欺師は、掲示板やSNSで障害による困りごとを打ち明けた人を見つけ、前払いの手数料を要求します。事前の支払い、プリペイドクーポン、暗号資産を求められたら、すぐに連絡を断ちましょう。
税務申告と仲介業者の確認
年間5 000 €を超えて借りた場合、借り手はformulaire 2062を提出します。ブローカーや仲介業者が関わるなら、ORIASの登録簿で登録を確認しましょう。登録のない融資仲介業者は違法に営業していることになります。
障害に関わる個人間の借金を進める流れ
- 出費の内容に応じて、まずMDPH、Anah、Agefiphに支援を申請します。
- 見積書と書面で通知された支援額をもとに、自己負担額を計算します。
- 保護措置がある場合は保佐人や後見人を交え、裁判官の許可が必要かを確認します。
- 読みやすい形式で、収入に見合った返済予定を盛り込んだ明確な貸借契約書を作ります。
- 追跡できる振込で資金を受け取り、できれば業者や職人に直接支払います。
- 年間の合計が5 000 €を超える場合は、formulaire 2062で申告します。
比べておきたい費用と財源
| 財源 | 借り手の負担 | 注意点 |
|---|---|---|
| 障害補償給付 | 返済なし | 県の委員会が決定 |
| Anahの改修支援 | 返済なし | 所得条件あり |
| 身内からの借金 | 金利は自由、無利息が多い | 利息を付けるなら高利の上限以下 |
| 伴走型の個人向けマイクロクレジット | 穏当な金利(目安) | 団体を通して申し込む |
| 偽の貸し手に払った手数料 | 全額損失 | 詐欺のため被害届を |
障害に関わる借り入れで準備する書類
- 身分証明書と、該当する場合は保佐または後見の審判書
- MDPHまたはAnahの決定通知
- 機器、車両、工事の見積書
- 収入の証明:AAH、年金、給与
- 署名済みの貸借契約書と返済予定表
- RIBと受け取った振込の証明
- 5 000 €の基準に達した場合のformulaire 2062
障害のある借り手を待ち受ける落とし穴
- MDPHの決定が出る前に全額を借りてしまうこと。給付が出ていれば、必要な金額は大きく減ったはずです。
- 保佐で保佐人の補助が必要なのに一人で契約に署名し、証書が取り消される危険を負うこと。
- プリペイドクーポンで事務手数料を払えば「障害者連帯ローン」を出すという個人メッセージに応じること。
- AAHの大部分を占める月々の返済を受け入れ、日常の医療費をまかなえなくなること。
- ORIASの登録簿で事前に登録を確かめずに、ブローカーや融資仲介業者を利用すること。
障害と個人間の借金についての疑問
保佐を受けている人も身内から借りられますか?
一般に、借り入れは保佐人の補助が必要な行為で、保佐人が契約書に連署します。ただし具体的な扱いは審判の内容によって異なります。署名の前に、保佐人か保護担当裁判官の書記課に問い合わせてください。
PCHで、すでにした借金を返すことはできますか?
この給付は、MDPHが認めた必要に対し、通常は事前の見積もりに基づいて支給されます。申請前に支出した費用は対象外になるおそれがあります。だからこそ、借りる前に申請し、請求書をすべて保管しておくことが大切です。
個人間の借金に保険は必要ですか?
義務づけられた保険はありません。契約書に、借り手が亡くなったり健康状態が悪化したりした場合の扱い、たとえば返済の繰り延べを定めておくことができます。公証人が相続も考慮しながら条項作りを手伝ってくれます。
連絡してきた偽の貸し手はどこに通報すればよいですか?
詐欺的な広告はPHAROSに通報し、お金を払ってしまった場合は警察署または憲兵隊に被害届を出してください。消費者団体や障害分野の団体が、こうした手続きに付き添ってくれることもあります。
