身内からの個人間融資なら、即時送金で数分のうちに入金されることもあります。しかし見知らぬ人が即日融資を約束して先に支払いを求めるなら、それはほぼ例外なく前払い手数料詐欺です。
即日という言葉が実際に意味すること
知り合い同士であれば、その日のうちに合意し、すぐにお金を受け取ることもできます。一方、銀行や消費者金融は返済能力を審査し、融資の提案書を出さなければならないため、数日かかるのが普通です。
ユーロ圏のSEPA即時送金
ユーロ圏ではSEPA即時送金が昼夜を問わず数秒で受取人の口座に入金されます。銀行は今では通常の送金より高い手数料を取らずにこれを提供しなければなりません。その反面、一度送ると取り戻すのは非常に難しくなります。
送金前の受取人名の照合
ユーロ圏の銀行は、送金の前に入力された名前とIBANの名義人を照合するようになりました。貸し手として紹介された人の名前と口座名義が違うとアプリが警告したら、操作を中止してください。詐欺によく見られるサインです。
急いでいても簡単な書面は欠かせません
急ぎだからといって証拠が不要になるわけではありません。1,500ユーロを超えると、フランス民法は書面を求めます。日付と署名を入れ、金額を数字と文字で書いた手書きの借用書なら、送金前の10分で作れます。
個人の貸付には法定のクーリングオフがありません
14日間の撤回期間は、業者から受けた消費者信用の借り手を守る制度です。個人間の貸付には自動的には適用されません。ただし当事者は、違約金なしの繰上げ返済条項を契約に入れることができます。
24時間以内に入金という約束
書類不要で1時間で承認という即日融資のサイトやプロフィールは、急ぎの個人間融資のページで紹介した手口そのものです。偽の契約書を送ったあと、保険料や出金手数料を請求してきます。
偽の送金証明
偽の貸し手は、保留中の送金だとして画面のスクリーンショットや偽造の送金通知を送り、資金を解放するための支払いを求めることがあります。受取人が税金を払わないと送金を止める銀行などありません。偽の資金証明のページも参照してください。
早くて規制のある代わりの手段
取り決め済みの当座貸越、雇用主への給与の前払い依頼、市町村の社会福祉センター(CCAS)の緊急支援、団体のマイクロクレジットのほうが、広告より早く安全なこともあります。Mes questions d'argentのサイトがこうした手段をまとめています。
急かす貸し手を手早く確かめる
いくつかの確認は5分で済みます。名前と電話番号を検索し、仲介業者ならORIAS登録、プラットフォームならAMFの認可を調べましょう。詳しい方法は信頼できる個人の貸し手の確かめ方のページにあります。
急ぎでも守るべき金利と高利の上限
身内なら無利息で貸すこともできます。利息を取る場合は、フランス銀行(Banque de France)が四半期ごとに公表する高利の上限を超えてはいけません。急いでいる人は不利な条件をのみがちなので、署名の前に落ち着いて読み直してください。
あとで済ませればよい税の手続き
2062様式(フランスの貸付申告用の書式)は送金前に出す必要はありません。同じ人からの借入総額が5,000ユーロを超える場合に、翌年の所得申告とともに提出します。貸し手は受け取った利息を申告します。
詐欺にあったらすぐに動く
偽の貸し手に手数料を払ってしまったら、すぐに銀行に電話して資金の取り戻しを試み、被害届を出してください。ほかの被害者を守るため、広告はPHAROSに、欺まん的な商行為はSignal Consoに通報しましょう。
急ぎの個人間融資を早く安全に進める手順
- ネットやSNSで知り合った見知らぬ人ではなく、身元の確かな身内にまず相談します。
- 金額、返済日、無利息か利率かを記し、日付と署名を入れた借用書を作ります。
- 自分名義の口座情報だけを貸し手に送り、暗証番号、ID、カードのコピーは決して渡しません。
- 即時送金でお金を受け取り、口座への入金通知を保存しておきます。
- 自動送金で返済の予定を組み、毎回の支払いの記録を残します。
- 5,000ユーロの基準を超えたら、翌年に2062様式を提出します。
急いで借りたお金の本当のコスト
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| SEPA即時送金 | 通常の送金と同じ料金 | 銀行によっては無料のことが多い |
| 個人間の利息 | 自由だが高利の上限まで | 身内では無利息が多い |
| 私署の借用書 | 無料 | 借り手が作成して署名 |
| 取り決め済みの当座貸越 | 銀行ごとの利息(目安) | 比べてみたい早い代替手段 |
| 見知らぬ人が求める出金手数料 | 全額損失 | お金は決して振り込まれない |
手元にそろえておきたいもの
- 双方の身分証明書
- 署名済みの借用書または貸付契約書
- 借り手名義の口座情報(RIB)
- 受け取った即時送金の通知
- 返済スケジュール
- 総額が5,000ユーロを超える場合の2062様式
焦ったときに犯しがちな失敗
- 広告で知り合った見知らぬ人が約束する融資を早めようと、出金手数料、保険料、公証費用を払ってしまうこと。
- 受取人の名前が送金先口座の名義人と一致しないという銀行の警告を無視してしまうこと。
- 自称貸し手に身分証とカードの写真を送り、自分の名前で勝手に口座を開かれてしまうこと。
- 圧力に負けて借りた額の倍を返すと約束し、高利の上限も契約書の中身も確かめないこと。
- 取り戻すことがほぼ不可能なプリペイドのクーポンや暗号資産で、要求された手数料を払ってしまうこと。
即日の個人間融資についての疑問
個人は実際にどれくらいの速さでお金を貸せますか?
資金を持っている身内であれば、借用書の作成と即時送金は1時間もかからずに済ませられます。相手が見知らぬ人なら、お金を受け取る前に何かを支払う正当な理由はひとつもありません。
誤りや詐欺で送った即時送金は取り消せますか?
即時送金は実行されると原則として取り消せません。送金側の銀行が返還を求めることはできますが、受取人の協力次第です。だからこそ、送る前にお互いの身元を確かめることが大切です。
貸し手が資金の解放のために支払いを求めることはありますか?
ありません。正当な貸し手は合意した費用を入金額から差し引くことはあっても、クーポン、現金送金、暗号資産での前払いは求めません。この要求こそが前払い手数料詐欺の核心です。
身内に急いで借りたお金を早めに返してもよいですか?
はい、契約で定めているか、貸し手が同意すれば可能です。借用書に違約金なしの繰上げ返済条項を入れ、送金ごとの記録と、貸し手が署名した最終の領収書を保管しておきましょう。
