使途自由の個人間融資とは、使い道を決めずに貸すお金で、フランスでは民法1892条以下が定めています。1,500ユーロを超えると書面で証明する必要があり、5,000ユーロを超えると税務当局への申告が必要です。
個人同士の使途自由ローンの定義
車や工事のように目的が決まった信用と違い、使途自由の貸付では借り手がお金を自由に使えます。個人間では消費貸借という法的な形をとり、借り手はお金の所有者となり、同じ額を返さなければなりません。
消費者法ではなく民法が適用されます
14日間の撤回期間、事前の融資提案書、標準化された情報シートは、業者の貸し手に課される義務です。ときどき貸すだけの個人には適用されないため、借り手を守るには書面の契約がなおさら重要になります。
1,500ユーロからは書面の証拠が必要
民法1359条は、1,500ユーロを超える行為を証明するには書面が必要だと定めています。1376条の借用書には、借り手の署名と、借り手自身が数字と文字で書いた金額が入ります。
利息:書面の義務と法定の上限
個人間の貸付は無利息のことも多くあります。利息を付けるなら、1907条により利率を書面で定める必要があり、フランス銀行の四半期ごとの高利の上限を超えられません。ひな形は貸付契約書のページにあります。
貸し手と借り手の税金
金額が5,000ユーロを超えると、借り手が、借り手がしなければ貸し手が、契約した年の分として2062様式(フランスの貸付申告用の書式)を提出します。貸し手は受け取った利息を所得申告に加え、一律源泉課税か累進課税が適用されます。
銀行の独占と常習的な貸し手
利息を取って業として貸すことは、通貨金融法により信用機関の独占分野です。広告を通じて見知らぬ人に何度も使途自由の貸付をする人物は刑事責任を問われるおそれがあり、信用に値しません。
プラットフォームの実際
欧州のクラウドファンディングの枠組みは、主にAMF認可の事業者を通じた企業向け融資を対象としています。認可なしに個人間の使途自由ローンのプラットフォームを名乗るサイトは要確認で、融資サイトの分析を参考にしてください。
SNSの使途自由ローン広告
フェイスブック、TikTok、インスタグラムのプロフィールが、24時間で1,000〜50,000ユーロを貸すとうたっています。体験談はでっち上げで、結末はいつも同じです。事務手数料を受け取って消える手口はSNSの融資詐欺で説明しています。
繰上げ返済と返済の猶予
契約で違約金なしの繰上げ返済を認め、失業や病気のときの返済猶予を定めることができます。民法1899条によれば、貸し手は合意した期限より前にお金の返還を求めることはできません。
借り手が返済しないときの対処
貸し手はまず書留郵便で催告書を送り、司法調停人による無料の調停を試みることができます。それでも解決しなければ、借用書をもとに司法裁判所で支払督促を申し立て、執行力のある債務名義を得られます。
注意したい時効の期間
個人間の貸付の返済を求める権利は、民法2224条により原則として未払いの各回から5年で時効にかかります。一部の返済や新たな書面での承認があれば、この期間は中断されます。
署名前に受けたい中立的な助言
消費者団体、法と司法の家(Maisons de justice et du droit)、市役所の無料弁護士相談で契約書の案を見てもらえます。このサイトは信用を提供しておらず、すべての点を法律の専門家に確認するよう勧めています。
リスクなく使途自由ローンを整える手順
- 金額、期間、借り手の毎月の家計に合った返済予定を一緒に決めます。
- 無利息か書面の利率かを選び、フランス銀行が公表する今期の高利の上限を確認します。
- 金額を数字と文字の両方で記した借用書を二通作り、それぞれに署名します。
- 現金ではなく銀行振込で資金を送り、日付入りの支払い証明を残します。
- 貸付が5,000ユーロを超えたら2062様式に記入し、所得申告に添付します。
- 返済は自動送金にし、すでに返した金額を一覧表で管理します。
個人間の使途自由ローンにかかる費用
| 項目 | 水準 | 留意点 |
|---|---|---|
| 約定利率 | 0%または書面で定めた自由な利率 | 高利の上限を超えてはならない |
| 借用書の作成 | 私署なら無料 | 公正証書も可能、有料、目安 |
| 利息への税 | 一律源泉課税か累進課税 | 現行の税率は毎年確認 |
| 未払い時の支払督促 | 少額の書記費用 | 目安、執行官の費用は別 |
| 偽の貸し手が求める前払い | 数百ユーロ、ときにそれ以上 | 目安、詐欺で失うお金 |
きちんと整えた使途自由ローンの書類
- 双方の身分証明書
- 署名済みの借用書または貸付契約書
- 返済予定表
- 貸し手と借り手の口座情報(RIB)
- 資金の振込通知
- 5,000ユーロを超える場合の2062様式
個人の使途自由ローンでよくある誤り
- 書面なしで現金を貸し、1,500ユーロを超える債務をあとで司法裁判所で証明できなくなること。
- 利率を口頭で決めたり高利の上限より高くしたりして、貸し手が利息条項の無効や制裁を受けるおそれを生むこと。
- SNSのスピード融資の広告に応じ、入金前に求められた保険料や登録料を払ってしまうこと。
- 見知らぬ人に身分証のコピーと口座情報を送り、口座の開設や不正なローンに悪用されること。
- 返済しない借り手への督促を5年以上放置し、時効のために訴えを起こせなくなること。
個人の使途自由ローンでよく聞かれること
借用書一枚だけで十分ですか?
通常の使途自由の貸付なら十分です。借り手が署名し、金額を数字と文字で書く必要があります。返済予定、利率、繰上げ返済の条件を加えておけば、のちのトラブルの大半を防げます。
無利息の貸付も申告が必要ですか?
はい、2062様式の申告義務は利息ではなく金額で決まります。家族間も含め、5,000ユーロを超えるすべての貸付が対象で、申告しないと税務上の罰金を科されることがあります。
借り手に撤回期間はありますか?
ありません。消費者法の14日間の期間は、業者による信用にしか適用されません。ただし個人間でも、契約で熟慮期間や取消しの権利を定めることはできます。
ネットで見つけた貸し手が信頼できるかどうか、どう確かめればよいですか?
見知らぬ人に繰り返し貸す個人は違法です。その機関がREGAFIの登録簿やAMF認可事業者のリストに載っているかを確かめ、入金前に支払いを求める相手はすべて断ってください。
