シニアにとって個人間融資は、年齢を理由に銀行に断られたときに借りる手段であり、子や孫を助ける手段でもあります。どちらの場合も、書面、5 000 €を超えるときの2062様式での申告、勧誘してくる相手への警戒が欠かせません。
70歳を過ぎると銀行融資が難しくなる理由
銀行は融資の条件として借り手保険への加入を求めることが多く、その保険料は年齢とともに大きく上がり、加入自体ができなくなることもあります。そのため多くの退職者が、計画の資金を子ども、友人、元同僚に頼ります。
子どもから借りるときの書面と返済日程
子どもからお金を借りる退職した親も、ほかの借り手と同じく、1 500 €を超えれば借用書に署名する必要があります。年金に合わせた返済日程を書いておけば、相続の際のきょうだい間の対立を避けられます。
孫にはあげるより貸すという選択
多くの祖父母が、学生や初めて家を買う孫を貸付で支えています。返済される貸付か贈与かをはっきり決める必要があり、一度も返されない貸付は性質を変えて扱われかねません。もう一つの選択肢は個人間の贈与と寄付のページで紹介しています。
2062様式と退職者が受け取る利息
5 000 €を超える貸付は、所得申告と一緒に2062様式(フランスで貸付を申告する税務書式)で届け出ます。シニアの貸し手が利息を受け取ると資本所得に加算され、税額や一部の社会給付が変わることがあります。
貸し手が亡くなったときの債権
シニアの貸し手が亡くなると、まだ返されていない額は相続財産の一部になります。相続を担当する公証人がその存在を知る必要があるため、借用書を身の回りの書類と一緒に保管するか、公証人に預けておくと手続きが楽になります。
高齢の借り手の死亡と相続人
逆に、退職した借り手が返済を終える前に亡くなると、借金は相続を承認した相続人に引き継がれます。相続人は相続を放棄することも、純資産の範囲内でのみ承認することもでき、公証人と一緒に検討すべき選択です。
銀行の代替手段、終身抵当貸付
消費者法は、死亡時や住宅の売却時に返済する終身抵当貸付(prêt viager hypothécaire)を定めています。扱う金融機関は少なく費用も高いため、決める前に家族からの借入と丁寧に比べる価値があります。
弱みにつけ込む行為から親を守る
刑法223-15-2条は、年齢のために弱い立場にある人の脆弱さにつけ込む行為を罰しています。衰えた親から繰り返し借金をする身内は訴追されるおそれがあり、家族は保護事件担当の裁判官に知らせることができます。
保佐・後見とお金を貸す能力
curatelle(保佐)を受けているシニアは、多額の貸付を一人で行えず、保佐人の補助が必要です。tutelle(後見)の場合は、後見人が状況に応じて裁判官の同意を得て行動します。こうした許可なく署名した貸付は取り消されるおそれがあります。
配偶者を亡くした人を狙うロマンス詐欺
詐欺師は出会い系サイトで孤独な退職者に近づき、信頼を得てから急ぎの「借金」を頼みます。最近配偶者を亡くした人は特に狙われやすく、死別後の個人間融資のページでもこの点を強調しています。
偽の公証人と偽の銀行担当者
別の手口として、融資を探す退職者に自称公証人から電話があり、保証費用を要求されます。偽の公証人詐欺で取り上げているこの手口は、県の公証人会に問い合わせれば簡単に確かめられます。
署名する前に助けを求める
消費者団体、point-justice(無料の法律相談窓口)、公証人が契約書を読む相談に応じています。怪しい勧誘を受けたら、本人か家族がSignal ConsoまたはPHAROSに通報し、すぐに銀行に知らせます。
退職後に家族間の貸し借りを整える手順
- 将来の医療費も考えに入れ、年金で実際に返せる力を正直に見積もります。
- 相続の際に不公平感が生じないよう、子ども全員と計画を話し合います。
- 金額、利息があれば金利、返済日程、死亡時の借金の扱いを記し、日付と署名を入れた借用書を作ります。
- 銀行振込でお金を渡し、明細を家族の公証人に渡す書類と一緒に保管します。
- 貸付が5 000 €を超えるときは、所得申告と一緒に2062様式で申告します。
- 法的保護の措置があるなら、保佐人や後見人に合意内容を確認してもらいます。
シニアの個人間融資にかかる費用
| 項目 | ルールまたは金額 | 補足 |
|---|---|---|
| 身内の間の利息 | 自由、ゼロが多い | 常にBanque de Franceの法定上限金利以下 |
| 借用書 | 私署証書なら無料 | 公証人への寄託は報酬が必要(目安) |
| 銀行の終身抵当貸付 | 費用と利息が高い(目安) | 契約前に比較する |
| 利息への課税 | 資本所得 | 貸し手の申告に含める |
| ロマンス詐欺や偽の公証人 | 損失が非常に大きいことも | すぐに被害届と銀行への連絡 |
シニアに役立つ書類
- 借り手と貸し手の身分証明書
- 直近の年金支給明細
- 署名済みの借用書または貸付契約書
- 双方のRIB
- 金額が5 000 €を超える場合の2062様式
- 該当する場合は保佐または後見の審判書
- 返済スケジュールと振込の証拠
退職者にありがちな失敗
- 大金を一人の子どもにだけ口約束で貸し、死後に借金の記録がどこにもなく相続人同士が争うこと。
- 海外での医療の緊急事態や税関での足止めを口実にする、ネットで知り合った相手に送金すること。
- 確認できる事務所がなく、電話やメッセージでしか連絡できない「公証人」や「弁護士」に費用を払うこと。
- 保佐の手続き中なのに保佐人の補助なしで貸付に署名し、取り消される危険を生むこと。
- 5 000 €を超える貸付を申告せず、後になって税務当局や公証人の前で証明しにくくなること。
個人間の借金についてシニアから寄せられる質問
個人からお金を借りるのに年齢制限はありますか?
ありません。借り手保険と結びついた銀行の慣行とは違い、個人間には年齢制限はありません。リスクは貸し手自身が判断します。満期前に借り手が亡くなった場合に借金をどうするか、書面に定めておくのが賢明です。
祖父母が孫に無利子でお金を貸してもよいですか?
はい、無償の貸付は合法です。1 500 €を超えれば書面にし、5 000 €を超えれば申告します。実際に返してもらう予定がないなら、独自の税額控除がある贈与を検討するほうがよいでしょう。
高齢の親を不当な借金の頼みからどう守ればよいですか?
口座の不自然な動きに目を配り、担当の銀行員と話し合いましょう。弱い立場が明らかなら、保護事件担当の裁判官に適切な措置を申し立てます。弱みにつけ込む行為については被害届を出すこともできます。
シニアの貸し手が介護施設(EHPAD)に入ったら貸付はどうなりますか?
債権はそのまま残り、施設の費用に充てることもできます。貸し手が自分で手続きできなくなれば、権限を持つ人や後見人が返済を請求します。明確な返済日程があれば移行が楽になり、家族の対立も避けられます。
