個人のリースを引き継ぐには、車両の所有者である金融会社の書面による同意が欠かせず、同社は引受人の返済能力を審査します。この同意のない私的な取り決めだけでは、元の契約者が責任を負い続け、双方が危険にさらされます。
LOAとLLD:車の本当の所有者は誰か
購入選択権付きリース(LOA)でも長期レンタル(LLD)でも、車両は多くの場合メーカー系の金融会社が所有しています。運転者は借り手にすぎず、許可なく車を売ったり、他の個人に譲ったりすることはできません。
契約者が引受人を探す理由
海外転勤、出産、失業、電気自動車への乗り換えなどで、借り手が契約を途中で終えたいと考えます。中途解約には高額の違約金がかかることが多いのですが、リース会社が認めれば、返済能力のある引受人への譲渡でこれを避けられます。
リース会社が承認する移転手続き
引受人は新規契約と同じように、身分証明書、収入、銀行取引明細を含む審査書類を提出します。会社が承認すれば契約譲渡の補足契約に署名し、車両登録証は原則として新しい借り手の名義に変更されます。
LOAと消費者信用のルール
個人向けのLOAは、消費法典(Code de la consommation)の消費者信用に関する規定に従います。そのため引受人は書面の申込み内容と返済能力の審査を受け、場合によってはクーリングオフ期間も認められます。
車両の状態と履歴を確認する
契約を引き継ぐ前に、車を点検してもらいましょう。損傷や走行距離の超過分は、契約終了時に最後の借り手へ請求されます。公共サービスのHistoVecでは、車両の登録履歴と届け出のあった事故を確認できます。
走行距離、整備、返却費用
LLD契約には年間の走行距離枠があり、超過した距離は返却時に1キロごとに請求されます。整備記録簿と認証された走行距離の記録を求め、譲渡人が枠の大半をすでに使っていないか確かめてください。
個人同士で行う割賦販売
金融会社を通さなくても、売り手は最後の支払いまで所有権を保持する所有権留保条項を付けて分割払いを受け入れられます。これは個人間の貸付に近く、個人間の自動車ローンのガイドで説明しています。
キャンピングカー、バイク、商用車の個人リース
同じ原則は、LOAで購入されることの多いレジャー車両にも当てはまります。身近な人から借りてキャンピングカーを買うなら、個人間でのキャンピングカー資金調達のページで契約書と行政状況証明書を確認してください。
引き継ぎ後の保険と責任
譲渡人の保険は引受人を補償しません。新しい借り手は、リース会社が求めることの多い車両保険に自分で加入し、盗難時に保険金と残債の差額を補う経済的損失特約も確認する必要があります。
偽のリース引き継ぎ広告
LeboncoinやFacebookでは、詐欺師が月々の支払いを引き継ぐだけで新しいセダンに乗れると持ちかけ、見学の前に手付金や移転手数料を要求します。支払いは海外口座への振込や、メッセージで送られた口座情報で求められます。
担保に入った車や不誠実な借り手による転売
借り手がLOAの車を自分の車として売ろうとすることがありますが、所有者はリース会社のままで、車を取り戻せます。ANTSで発行される行政状況証明書を求め、売り手が登録証に所有者として記載されているか確認しましょう。
リースのトラブル時の紛争解決と救済
金融会社と意見が合わない場合は、まず苦情窓口に、次に契約書に記載された調停人に申し立てます。リース引き継ぎ詐欺であれば被害届を出し、広告を掲載先のプラットフォームとPHAROSに通報してください。
カーリースを安全に引き継ぐ手順
- 譲渡人に契約書全体の写し、リース会社名、残りの月額料金の残高を求めます。
- 公式の連絡先で金融会社に直接連絡し、譲渡の手続きと手数料を確認します。
- 車を点検して走行距離を確かめ、HistoVecで履歴を調べます。
- リース会社に返済能力の審査書類を提出し、書面での承認を待ちます。
- 移転の補足契約に署名し、自分の保険に加入して車両登録証を更新します。
- リース会社が移転を正式に承認するまでは、譲渡人にお金を一切払いません。
リースの移転で想定すべき費用
| 項目 | 金額(目安) | 確認事項 |
|---|---|---|
| リース会社の譲渡手数料 | 会社により異なる | 契約の一般条件 |
| 残りの月額料金 | 引き継ぐ契約による | リース会社が出す支払予定表 |
| 走行距離の超過分 | 契約で定めた1キロあたりの料金 | 移転日時点の走行距離記録 |
| 引受人の保険 | 本人の条件と車両による | 経済的損失特約 |
| 偽の譲渡人が求める手付金 | 数百ユーロのことが多い | 詐欺のサインで車は届かない |
LOA・LLDの引き継ぎに必要な書類
- 元のリース契約書と一般条件
- リース会社の書面同意と譲渡の補足契約
- 引受人の身分証明書と収入証明
- 車両登録証と行政状況証明書
- 整備記録簿と走行距離の記録
- 引受人名義の保険証明書
- 月額料金の引き落とし用口座情報(RIB)
個人間リース引き継ぎの落とし穴
- リース会社が借り手の変更を承認していないのに、月額料金を譲渡人に直接手渡すこと。
- ネット広告の写真でしか見ていない車を予約するために手付金を払うこと。
- すでに契約の走行距離枠を大きく超えた車を受け取り、返却時の請求を負担させられること。
- まだLOA中の車を普通の中古車として買い、リース会社に所有権を主張されること。
- 自分名義の保険に入り忘れ、事故の際に車が無保険の状態になること。
リース引き継ぎに関する質問
リース会社の同意なしにLOAを引き継げますか?
できません。契約は、返済能力を審査された元の借り手個人と結ばれています。私的な取り決めはリース会社を拘束しないため、滞納があれば元の契約者が責任を問われ、引受人は車に対して何の権利も持ちません。
引受人は契約終了時に購入選択権を行使できますか?
リース会社が移転を承認し、補足契約にその旨が定められていれば可能です。新しい借り手は契約書に記載された残価を支払って車の所有者となり、自分の名義で新たに登録します。
個人が自分の車を購入選択権付きで貸し出せますか?
所有権留保条項を付けて分割払いで売ることはできますが、購入選択権付きの賃貸を継続的に提供するのは、認可を受けた機関にしか認められない信用業務です。迷ったら弁護士か公証人に相談してください。
リース引き継ぎの広告が本物かどうか、どう確かめますか?
車と契約書を実際に見せてもらい、リース会社の公式サイトに載っている番号に自分で電話しましょう。急がせる、電話がつながらない、見学前に手付金を求めるといった売り手は、典型的な詐欺の兆候を示しています。
